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4.4ヨンジュンファンミ・記者会見1

ペ・ヨンジュン初来日記念ファンミーティング
2004.4.4(日) 渋谷公会堂にて


12時に、西武A館前で友人と待ち合わせ。あいにくの雨の中、とりあえずスポーツ紙を4紙買い求める。カプリチョーザでスパゲッティを食べながら、昨日の羽田到着時の騒動を伝える新聞記事を読んで、取材へのテンションを上げようとするが、雨のせいなのか、新聞から立ち上ってきた底知れないアジュンマパワーのせいなのか、全然テンション上がらず。7年前、ミョンドンの文房具屋の2階で、彼の生写真を見るなり、隣にいた彼氏そっちのけで駆け寄り、グッズの全てを買い占めて以来(笑)のファンだというのに。

それにしても、今日の渋谷は様子が変だ。いつもなら絶対見ないタイプの女性がかなりいる。はっきり言ってしまえば、50代前後の女性、「現代的スタイル」でない女性...それらの女性が、公園通りの坂道をしずしずと進んでゆく。

午後1時15分、渋谷公会堂到着。すでに、公会堂を取り囲むようにして、ヨンジュンファンが集結していたが、動きやすいようにということだろうか、雨合羽をはおっている人が相当いる。大半がいわゆる「アジュンマ」で、数人ずつ固まってグループを作っているようだ。妻に引っ張られて来ました、みたいな中年の男性が、階段のところで座り込んでいる。そして、何より私がびっくりしたことがある。ある女性(おそらく母親)が子どもを抱きかかえながら、あの寒空の下に立っていたのだ。自分の欲望を満たすために、子どもを巻き込んでまで、このしみるような寒さの中で立っている、ということに、ややうすら寒い思いがした。なお、ダフ屋は見かけなかったが、「ハガキ譲ってください」の紙を持っている人は発見。

直前のIMX告知では、公会堂前の広場には、ハガキを持った方しか入れません、ということだったが、どうやら現実に負けたらしい。後の報道によれば、午前中からファンの人たちが集まり始めていたというし、結局人の流れを止めることは出来なかったのだろう。

雨が降っているので、ヨンジュン氏の写真やポスターを出している人はほとんどいなかった。また、噂で流れていた「大型ディスプレイ」とやらは、実際には、ロビーにLGのプラズマディスプレイを2台置くということだった。それは、外で待っている人たちのためのものではなかったし、しかも混乱を避けるとかで、結局ファンミーティングの映像を流すことは中止された。...何のためにLGは商品提供したのだろう。ま、スポンサーとして名前は出たのだからいいのか...。

この広場では、何とも残酷な人間模様が繰り広げられていた。入口を前にして、中央部分にハガキが当たった人の列とマスコミの列、それを取り囲むように、柵で区切られた外には、抽選には外れた、でも一目彼を見られるかもと、わずかな望みを抱いて来た2000人の人たち。「勝者」と「敗者」なんて言葉を安易には使いたくないけれど、思わずそんな言葉がもれてしまう。堅くて、透明な壁があるみたいな、そんな感じ。今回は、仕事のためにこの会場に入ることのできる私だけど、応募したファンミチケットは当たらなかったわけで。だから、心情的には外れた人たちにかなり近い。

冷たい雨が降りしきり、足下から冷えがじわじわとやってくる。そんな公会堂広場前で、辛抱強く待ち続けるファンたちを見ていて、ちょっと切ない気分になった。「冬ソナ」でヨンジュン氏に出会って、久しぶりに、いや、もしかしたら初めて「王子様」を見つけたのかもしれないのに。一目会いたい、そんな必死さを帯びた、熱い気持ちが「透明な壁」を越えて押し寄せてきて、少したじろぐ。

マスコミ受付までは予想外の長い列だった。シネカノンのスタッフが、声を張り上げて説明している。正直、マスコミに対して説明するのが、IMXのスタッフではなかったのは意外だった。シネカノンに今回のイベントについて尋ねたとき、「うちもかんでますが、基本的にはIMXさんに声をかけてください」と言われたので、てっきりIMXが全面で仕切るものだと思っていたのだ。結論からいうと、はっきりいって「汚れ役」はシネカノンだった。記者会見の時も「映画会社の仕切りだからな」「手際悪いよなあ」とマスコミに言われる始末。個人的には、こういう場の仕切りを経験したことのないIMXが、シネカノンに丸投げしちゃった、という図式だと思っている。そのわりには、イベントや記者会見ではちゃっかり舞台に上がるIMX・ソン社長。司会の安東アナには「ソン社長なしにはこのイベントはなかったと言ってもいいでしょう、みなさん大きな拍手を」とか言われて。さぞ、気分良かったことでしょうね。このファンミーティングにたどり着くまでの公式サイトのどたばたぶりを、ファンのひとりとして見ているから、なおさら皮肉っぽい言い回しになるのかもしれないが、どうかご容赦いただきたい。

結局、私たちは会場に入るまで、1時間雨に降られながら待った。むしろ一般客のほうがスムーズに入場していた(笑)。ある芸能記者に聞いてみると、記者会見のたぐいで、今までこんなに待たされたのは、イライジャ・ウッドの時以来だそう。これも後で分かったことだが、この日はマスコミ関係で約700人だったそうだから、むべなるかな、である。

スチールの場所は抽選となったが、もともとカメラはあまりいいものを持っていかなかった私たち。というのも、記事が載せられたとしても、女性誌や韓国芸能ムックみたいな扱いで出せるわけでもなかったからだ。ファンミーティングの時は、シャッターチャンスは2回、しかも観客の前に出て撮る、と聞いて、いい写真は撮れないなと判断。席が空いていれば座っていいということだったので、落ち着いて取材するためには、写真よりも席を取るほうが先決ということに。だが、場内に入ってからも、完全に一般客が入ってから、記者の方々には座ってほしいとのことで、だいぶ待たされる。スチールやテレビカメラの人たちは、抽選でも待たされるし、だいぶいらいらしていたようだ。

結局、この考えは良かったと言えるかもしれない。私たちは、前から5列目の左はじのほうに席をゲット。これで安心して取材が出来る。舞台のスクリーンでは、「初恋」や「ホテリア」の映像が流れている。左右にはショッキングピンク?のライトが光り、どことなく韓国風味だね~と。場内をぐるっと見回せば、ぎっしり人はいるが、立っている人はいないようだ。事前に「マスコミ用には席はわずかしか用意していない」と言ってたのに、長蛇の列をなしていたマスコミの人間はみんな座れている。とすれば...やはり空席が相当数あったと見るべきだろう。シネカノンの方が「とにかく、ファンミーティングに関しては、ファンの方のためのイベントなので、迷惑にならないようにお願いします」と念押しされていたので、それだけは心がけようと思っていたら、場内が暗くなった。そろそろファンミーティングの始まりである。


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